アルカリ剤とは
アルカリ剤は、PH8.0を超えるものアルカリ性の溶剤です。
アルカリ剤は、パーマ用の溶剤ではつかわれると、パーマがよくかかりウェーブがかかりやすくなる為、よく利用されています。
肌に優しい弱酸性のものありますが、パーマのかかりが悪いので、市販されているパーマ液はほとんどがアルカリ性です。
パーマ液として使われるアルカリ剤の代表的なものは次のようなものです。
- アンモニア
- 炭酸ナトリウム
- 炭酸アンモニウム、重炭酸ナトリウム
- エタノールアミン
- 浸透剤、乳化剤
- 湿潤剤
パーマ液以外での、アルカリ剤の特徴として次の2つがあります。
- 油汚れ、皮脂汚れに強い
- タンパク質汚れに強い
アルカリは、油脂の成分である脂肪酸と反応して一種の石鹸を作ります。石鹸になった油汚れは、もう「汚れ」ではなくなります。
石鹸になった脂肪酸は、今度はほかの汚れを洗い流すのに力を貸してくれます。アルカリ剤が汚れを石鹸に変えて、その石鹸がアルカリ剤と協力してほかの汚れを落とす。このふたつの仕組みでアルカリ剤は油や皮脂汚れを落とすのです。
タンパク質汚れの代表的なものは、垢(あか)、飲食物の食べこぼし、血液など。タンパク質はたくさんのアミノ酸が結合してできているのですが、アルカリはその結合を切って分解したり、結合を緩めて構造を変化させたりすることができます。そうなるとタンパク質はもろくなり、繊維にしがみつく力も弱ってきます。だから少しの力を加えるだけで洗い流すことができるのです。
アルカリ剤(アルカリざい)とは、還元剤の働きを良くすること、pHを調節すること、アルカリ度を調節するという役割がある。パーマネントウェーブ用剤の基準をみると、pH4.5の酸性でもよいことになっているが、やはりパーマはアルカリ性の方がかかる。それは、アルカリ性だとチオグリコール酸やシステインの還元力が強くなり、同時にアルカリがエンドキューティクルを膨潤させることでキューティクルを開かせ、毛髪内部のオルソコルテックスやパラコルテックスを緩ませることで毛髪をやわらかくし、ウェーブがかかりやすくなる。
パーマ液の1剤は大きくは還元剤とアルカリ剤によって特徴が変わっている。
主なパーマ剤に含まれるアルカリ剤は、
アンモニア
炭酸アンモニウム
重炭酸ナトリウム
炭酸ナトリウム
エタノールアミン類
アルギニン
などがあり、それぞれに特徴がある。それにより2種類以上のアルカリ剤を混ぜて作られているものもある。