薄毛の自覚症状がある人で、これ以上薄毛を進行させたくない!別に、増えなくてもいいから、髪の毛が過剰に抜けるのを防ぎたい!
そんな人に、現状を維持する(薄毛の進行を阻止もしくは遅らせる)方法をご紹介します。
薄毛が進行する原因
薄毛が進行する原因は5つあります。
- 不衛生
- 乾燥
- 皮脂が過剰
- 遺伝
- 老化
不衛生・乾燥・皮脂が過剰についての対策は、薄毛を予防する』に記載がありますので、参考にしてください。
この中でも、強く影響するのが「遺伝」です。
この遺伝によってAGA(壮年性脱毛症)の症状が発症する時期や症状の早さに差があると言っても過言ではありません。
つまり、この遺伝による影響力を抑えることができれば、薄毛の進行を抑え、現状を維持する状態にできます。
遺伝は何に影響しているのか?
薄毛は代々受け継がれ、親戚が集まると薄毛ばかり・・・・というようなことがあります。
遺伝によって薄毛を進行させる物質に直接的に作用していることが原因です。
遺伝によって引き継がれることは2つ
- 5αリダクターゼの活性度
- 男性ホルモンレセプターの感受性
この2つに遺伝が大きく影響しています。
そして、この2つが薄毛の進行において大きなカギを握っています。
AGA(壮年性脱毛症)のメカニズム
遺伝で影響がある2つの物質を説明するためには、AGAが進行する仕組みを説明しなければいけません。
次の表をご覧ください。
AGAが進行する仕組み | |
---|---|
STEP1 | 男性ホルモンのテストステロンが分泌される |
STEP2 | テストステロンが、5αリダクターゼ(Ⅰ型・Ⅱ型)酵素とテストステロンと結びつく |
STEP3 | より強力な男性ホルモンであるDHT(ジヒドロテストステロン)に変化する |
STEP4 | DHTが男性ホルモンレセプター(受容体)と結合 |
STEP5 | 脱毛因子・「TGF-β」を増やす |
STEP6 | 脱毛因子・「TGF-β」が毛母細胞を萎縮させ、毛髪の成長を阻害 |
STEP7 | 通常約6年と言われるヘアサイクル(毛周期)がどんどん短くなり、髪の毛が成長し終える前に脱毛してしまう |
STEP8 | 髪が生えてから抜けるまでのサイクルがどんどん短くなり、最終的に毛穴の寿命が尽きてしまう。 |
AGAは男性ホルモンが直接作用しているのではなく、5αリダクターゼや、男性ホルモンレセプターと結合することで、最終的に脱毛因子・TGF-βを作ってしまうのです。
もうお気づきかと思いますが、遺伝で影響があるのは、上の表でSTEP2の5αリダクターゼとSTEP4の男性ホルモンレセプターです。
遺伝により、5αリダクターゼが活発に活動したり、男性ホルモンレセプターが反応しやすく脱毛因子が作られやすい体質になっています。
薄毛は遺伝する!というのは、薄毛になりやすい体質であると言えます。
遺伝の影響を抑える方法
薄毛になりやすい体質にしているのは、5αリダクターゼの活発性と男性ホルモンレセプターの感受性です。
逆に言うと、5αリダクターゼの働きを鈍くすることができれば、DHTが作られる量を減少させることができます。
男性ホルモンレセプターの感受性が高くても、DHTが少なければ、反応しても作られるTGF-βも少ない。つまり、薄毛が進行しにくくなり現状維持できるということになります。
この5αリダクターゼを阻害してDHTを生成させない働きをする薬の成分が「フィナステリド」です。
フィナステリドはAGA治療薬「プロペシア」の主成分ですが、プロペシアの特許が切れたので、主成分名の「フィナステリド」という名前のジェネリック薬が発売されるようになっています。
遺伝の影響を抑えるためには、AGA治療薬が必要なのです。
フィナステリドも安いクリニックでは100円以下で処方してくれるクリニックもあります。
『1日100円以下でAGA(薄毛)治療が受けられるAGAクリニック。』1日100円以下でAGA(薄毛)治療が受けられるAGAクリニック。治療薬と効果を解説。
複数のクリニックを比較したい方は『【比較】フィナステリドの価格が安いAGAクリニックランキングTOP11!6ヶ月分の費用で比較』【比較】フィナステリドの価格が安いAGAクリニックランキングTOP11!6ヶ月分の費用で比較
もっと遺伝子の影響を抑える方法
AGA治療薬の「フィナステリド」を服用することで5αリダクターゼを阻害することで遺伝子の影響を抑制できることを先程説明しました。
フィナステリドよりも更に、強力に遺伝子の影響を抑制する治療薬があります。
それは「ザガーロ(主成分:デュタステリド)」です。
5αリダクターゼはⅠ型とⅡ型があり、フィナステリドが阻害できるのは、Ⅱ型だけなのですが、デュタステリドはⅠ型もⅡ型も両方とも阻害することができます。
その分、効果が強いこともあり、フィナステリドよりも高価になります。まだ、ジェネリック薬も発売されていません。
おおよその相場は9,000円〜10,000円/月程度です。
『【比較】ザガーロ(デュタステリド)の価格が安いAGAクリニックランキング。』でクリニックの特徴も比較できるようになっていますので、参考にしてみてください。【比較】ザガーロ(デュタステリド)の価格が安いAGAクリニックランキング。
遺伝の影響を抑制すると・・・
フィナステリドやデュタステリドを服用することで、5αリダクターゼの働きを阻害し、DHTになることを防ぎます。
最終的には脱毛因子であるTGF-βを作らないことになります。
フィナステリドやデュタステリドを服用することで、脱毛因子が減少するので、ヘアサイクルが通常に戻り、髪の毛がきちんと太くなるまで成長するようになります。
これによって、薄毛が緩和され、毛が太くなるので髪の毛が増えた!と勘違いする人もいますが、脱毛を防ぐことはできていますが、発毛を促すことはできていません。
細い毛が太くなったり、短い細い毛が太く長い毛になった状態になります。
この状態で薄毛ではなくなる人も多いですが、薄毛になってから時間が経過してしまっている人は、現状を維持するのではなく、薄毛を治す、つまり、発毛する必要があります。
薄毛を治す方法について『こちらの記事』で詳しく記載しています。
AGA治療薬はどこで買えるの?
「フィナステリド」や「デュタステリド」といった治療薬は医師の処方がないと購入できません。
健康保険は適用されないので、治療費は高く感じるかもしれませんが、AGAクリニックも競争が激しく、カウンセリングが無料だったり、診察料が無料だったりと価格競争も起こっています。
また、ジェネリックも発売されていることから安価で治療を受けることができます。
各地のAGAクリニックの治療薬ランキングは最後にまとめてありますので、通えるエリアのランキングを確認してみてください。
通える範囲にAGAクリニックがない場合や、通う時間がない方には、オンラインクリニックもあります。
初回の診療は原則行かなければいけませんが、2回目以降はスマホがあればどこでも診察してもらえて、薬は後日郵送で届きます。
詳しくは『AGA治療は薬だけで大丈夫?オンラインクリニックの効果と費用』に記載してあります。AGA治療は薬だけで大丈夫?オンラインクリニックの効果と費用
現状を維持する方法。遺伝子に対抗する2つの有効成分
現状を維持するためには、これ以上脱毛させないことが必要です。
そのためには、脱毛因子「TGF-β」を作らないために、「フィナステリド」や「デュタステリド」といった成分が含まれるAGA治療薬を服用することが必要です。
脱毛因子が少なくなることで、ヘアサイクルが通常にもどり、短く細い毛が長く太い毛になっていきます。毛が増えた感覚になる方もいますが、発毛しているわけではありません。
すでにはっきりと薄毛がわかる状態(ハゲ)になっている人は『薄毛を治す3つの方法』が必要です。
逆にまだぜんぜん薄毛ではないけど、将来がすこし心配という方は、『コチ予防』を参考にしてください。
AGA治療薬のフィナステリドを処方しているクリニックをエリアごとにランキングにした記事をクリニック選びの参考にしてください。
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