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「薄毛は遺伝する」と言われています。
代々家系で薄毛がいる人は、うすうす気づいています。いずれ自分もそうなるだろうと・・・でも、有効な対策を取れている人は少ないのではないでしょうか？
育毛シャンプーを使う？育毛剤を使う？発毛剤を使う？一定の効果はありますが、本当に遺伝している薄毛の原因に効果を発揮しているのでしょうか？
頭皮につけるタイプのシャンプーや育毛剤などは、頭皮環境を最適な状態に近づけるためもので、髪の毛が生えやすい頭皮にしてくれるもので、遺伝する原因がもたらす薄毛に直接的に効果があるものは少ないでしょう。
私は薄毛（ハゲ）のサラブレッドです。母方の祖父が薄毛（ハゲ）、母方の親戚の男性はほとんど薄毛（ハゲ）ですし、兄弟も薄毛（ハゲ）という家系。遺伝が影響する薄毛の原因をもっと早く知っていれば、こんなこと（現在はスキンヘッド）にならなくて済んだかもしれません。
遺伝する薄毛の原因に対して、対策をしていないと意味がなくなってしまいます。その方法をご紹介していきます。
遺伝しているのは薄毛の原因
薄毛になる人が遺伝で影響を受けているのは、大きく２つです。
- 5aリダクターゼの活性が高い
- アンドロゲンレセプターの感受性が高い
この２つが、薄毛の原因になってしまっています。
高い！と聞くと良いことのような印象ですが、残念ながら、どちらもヘアサイクルを短くしてしまう原因です。
５αリダクターゼの活性が高いと・・・
遺伝している薄毛の原因の一つの「５αリダクターゼの活性が高い」ことなのですが、５αリダクターゼがどんな働きをしているのでしょうか？
５αリダクターゼは、男性ホルモンの一種「テストステロン」に作用し、「ジヒドロテストステロン（DHT）」を生成します。
この、DHT（ジヒドロテストステロン）が、毛根で一所懸命に細胞分裂を繰り返して髪の毛を作ってくれている「毛母細胞」の活動を抑制し、細胞分裂を遅くするサインを出してしまいます。
「男性ホルモンが濃い人は、ハゲやすい」という噂は男性ホルモンの一種のテストステロンが多く分泌されますので、５αリダクターゼと反応すれば、DHTも多く作られてしまいます。
そのため、どんどん毛母細胞の活動を抑制してしまうから、薄毛になっていくということです。
５αリダクターゼが、テストステロンと反応することを止めてしまえば、毛母細胞は元気に細胞分裂を繰り返し、髪の毛を作り続けてくれます。その働きをするのが、フィナステリドという成分です。
フィナステリドはAGA治療で処方される薬に含まれる成分の名前でもあり、薬の名前でもあります。
５αリダクターゼの活性を抑制するには、フィナステリドを服用することが必要です。
アンドロゲンレセプターの感受性が高いと・・・
アンドロゲンレセプターが薄毛にどのように影響するかというと、先程、DHTが毛母細胞の活動（細胞分裂）を抑制してしまうと記載しましたが、正しくは、DHTがアンドロゲンレセプターと結合することで、毛母細胞の活動を抑制する効果を発揮します。
つまり、DHT単体では毛母細胞を止めることはできず、DHTがアンドロゲンレセプターと結びつくことで毛母細胞の活動を抑制することができます。
このアンドロゲンレセプターもすべてがDHTと結合するわけではなく、DHTと結合しにくいアンドロゲンレセプターもあります。
アンドロゲンレセプターがDHTと結合しやすいか、しにくいかが遺伝に影響されています。
「アンドロゲンレセプターの感受性が高い→DHTと結合しやすい→毛母細胞の活動を抑制する」
参考情報ですが、アンドロゲンレセプターの感受性を高くする遺伝子は母「母方の祖父」から遺伝するとされています。それはアンドロゲンレセプターの感受性はX染色体から遺伝することがわかっているからです。
祖父に限らず、母方の血筋に薄毛の人が入るとアンドロゲンレセプターの感受性が高い可能性が自分にもあると考えていた方がよいです。
その他にも遺伝子の影響が・・・・
５αリダクターゼとアンドロゲンレセプターの働き以外にも、「毛髪を作る為のアミノ酸の代謝効率」「自律神経」「ホルモンバランス」などに遺伝子が影響しています。
それらの原因が複合的にあわさって薄毛になっていると考えられます。
遺伝している薄毛の原因への対策
薄毛に影響している遺伝の中で、より直接的に「毛母細胞の活動を抑制する」という恐るべき効果を発揮してしまっているのが、５αリダクターゼの活性の高さと、アンドロゲンレセプターの感受性の高さです。
この２つの薄毛の原因に対策を打てれば、薄毛にならず、改善されていく可能性が高くなります。
改めて遺伝する要素がどのように頭皮に影響を与えるのか、おさらいしてみましょう。
５αリダクターゼへの対策
５αリダクターゼへの対策として有効なのは、「薬を飲む」ことです。
５αリダクターゼはテストステロンと反応して、DHTとなります。
でも、テストステロンと結びつかなければ、DHTは発生せず、アンドロゲンレセプターとの結合もないので、毛母細胞に活動を抑制することがありません。
５αリダクターゼとテストステロンが反応しなければ、薄毛になる原因が早い段階で止めることができるので、遺伝で諦めてしまっている人も改善できる可能性が高いです。
５αリダクターゼとテストステロンを反応させない薬は「フィナステリド」があります。フィナステリドを継続的に飲むことで、薄毛になる原因の一つを潰すことができるので、ほとんどのAGAクリニックで「フィナステリド」が処方されます。
「フィナステリド」を飲むことで薄毛の原因を抑制することができます。
遺伝する薄毛の要素は「５αリダクターゼの活性の高さ」ですので、それを抑える「フィナステリド」を服用することで、毛母細胞の働きを抑えずにすみます。
遺伝でもあきらめないで、治療をしましょう！
遺伝が原因で薄毛になると考えている方も、あきらめないで、一度AGAクリニックで診察をしてもらい、「フィナステリド」を継続的に服用してみましょう。
確実に！とは言えませんが、高確率で薄毛の進行を抑制できる可能性があります。
遺伝だからとあきらめずに、フィナステリドや発毛を促すミノキシジルを使用して薄毛にならないようにしていきましょう。
